庭園鉄道日記(LGB Gゲージ)で「トラブル」と一致するもの
7月に、Massoth社製のデコーダーを、機関車に組み込んだ件を書きました。実は、その時、一緒にディーゼル機関車用のサウンド付きデコーダーも届いていました。
今日は、これをディーゼル機関車に組み込もうと思ったのですが、ハンダがどこに行ったのか見当たらず、断念しました。残念!
というわけで、今日は、走行に専念することとなりました。ただ、最近、雨が多かったせいか、通電不良が発生した箇所が出てきたので、その場所のレールを一度外し、掃除して戻してやりました。
長年運行していると、トラブルの解決方法がわかってくるものです。
先日、写真の客車を増やしたくて、オークションで落札しました。実は、すでに同じ型番で2つ持っているのですが、製造時期が異なるのか、屋根が「つるつる」と「ざらざら」とであったり、ベージュの色が白っぽいのと濃い色のとになっています。こんど届くのは写真でみると「つるつる」タイプだと思います。まあ、違いがあるのも風情があっていいのですが、そろえたいという気持ちもあったりします。
そういえば、少しずつ車両を増やしてきましたが、どれだけになったのでしょうか? いちど数えてみようかな!
「庭園鉄道日記」初の、出前運行に向けて、本来は「順調に!」準備が進んでいるはずなのですが、なかなかそうはいきません。今日は、5月3日の本番の編成を決めようと意気込んでいましたが、トラブルに見舞われました。
3月20日には、順調に運行できたのですが、4月11日に、違う機関車を走らせたところ、後退せずに前進したり、停止に時間がかかりすぎて、想定外の位置まで進んでから止まったりして、正面衝突、接触事故など散々でした。
原因は、スケジュールの記述にありました。スケジュールで機関車を減速する際に、コンタクトを通過したら、絶対値で速度0を指定すると、良かったのですが、-14を指定して徐々に減速する指定をしたのが間違いのもとでした。
様子をみると、機関車によって、同じスケジュールを書いても、止まるまでの距離が違います。動画で、青色のStainzは-14を指定すると、時間をかけて止まります。黒のStainzは、青のStainzほど時間をかけずに止まります。
伊賀線まつりのレイアウトの内周部分は、短い距離で引込み線による入れ替えをするので、結構シビアです。
うまくいった部分を見ていただければ幸いです。
それから・・・・
コンピュータによる自動運転にかかせないFeedback Moduleの使い方です。以前は、LGB社製のFeedback Interface(型番55070)が純正品であったのですが、もう製造されていないようで、カタログからも姿を消してしまいました。
代替品として、Massoth社がDiMAX Feedback Module for DiMAX and LGB© MZS II + IIIを販売しています。
マニュアルの説明は、接続については、図入りでくわしく書いてありますが、ソフトウェア(MTS-PC)との連携がわかりにくいと思いますので、長文になりますが、設定や動作について詳しく書いてみます。(お約束ですが、設定時のトラブル等は自己責任でお願いします。)
1つのFeedback Moduleには、8個のトラックコンタクトを接続することができます。
使用するまでの流れは次のとおりです。
1 Feedback ModuleのCV値の設定
2 動作テスト
3 トラックコンタクトの線路への設置と配線
4 制御用ソフトウェア(MTS-PC)へのトラックコンタクトの登録
5 MTS-PC用のスケジュールの作成と運行
では、詳しく書いてみます。
【1】 Feedback ModuleのCV値の設定
CV1の値を、129~253の間の値に設定します(購入当初は、値が0になっています。また、コンピュータで制御する場合、LGBでは1~128でなく、129以降を使うことが推奨されています。)。
CV値を設定する際は、マニュアルに図が掲載されているとおりに、3b,GND,4aの3つの端子を接続する必要があります(変更される場合もあるので必ずマニュアルを確認してください)。
CV値は、普通は、1台目のFeedback Moduleが129,2台目が133となります(2台目以降、番号は129から4ずつ増やします。)。CV1=129にすると、Feedback Moduleの端子とトラックコンタクトの番号は次の関係になります。
端子 1a = トラックコンタクト 129a
端子 1b = トラックコンタクト 129b
端子 2a = トラックコンタクト 130a
端子 2b = トラックコンタクト 130b
端子 3a = トラックコンタクト 131a
端子 3b = トラックコンタクト 131b
端子 4a = トラックコンタクト 132a
端子 4b = トラックコンタクト 132b
【2】 動作テスト(ここでは、1でCV値を129に設定したとします。 )
いきなり線路に設置するのでなく、まず、動作テストをします。、マニュアルに図が掲載されているとおりにフィードバックモジュールとトラックコンタクトを接続するとともに、セントラルステーション、コンピュータインターフェイス、フィードバックモジュールを接続します。
MTS-PCがインストールされたフォルダの中に、「All_Contacts_129_256.lgb」がありますので、Fileメニューの「Open Track Layout」から開きます。ずらりとトラックコンタクトが並んだレイアウト?が表示されます。
COMポートを指定した後、Processingメニューから、First Startを選びます。トラックコンタクトに磁石を近づけると、画面上で該当番号のトラックコンタクトが、青からピンクになり、2秒で青に戻ります。次の図は129aが動作した瞬間です。
【3】 トラックコンタクトの線路への設置と配線
自分のレイアウトの必要な線路の位置にトラックコンタクトを設置し、配線します。
【4】 制御用ソフトウェア(MTS-PC)へのトラックコンタクトの登録
MTS-PCの画面上の線路に、トラックコンタクトを配置します。配置するとトラックコンタクトの設定画面が現れますので、必要な項目を設定します。
最初に、トラックコンタクトの番号を入力します(この番号は一度入力すると変更できません。間違えた場合画面上から一度トラックコンタクトを削除して、やり直す必要があります。)。 次に、各設定項目を入力しますが、私の場合は、「Afterwards contact willl be blocked for:」の項目だけです。デフォルトの2秒にしてあります。この値はあとから変更できますので、動作確認ができるまでは、5秒等長めにしておいた方が、わかりやすくていいと思います。
トラックコンタクトを設置したら、底面にマグネットをつけた機関車を走らせてみましょう。スケジュールを書く必要はありません。ユニバーサルリモートやロコリモートで普通に走らせます。
うまく動作すると、機関車がトラックコンタクトを通過する毎に、画面上の該当箇所のトラックコンタクトが青からピンクに変色し、設定した時間を過ぎると、青に戻ります。
注 MTS-PCのOptionsメニューのTypes of Automatic ControlをContact Controlにすると、ピンクから青にもどります。Types of Automatic ControlをSchedule controlにしていると、ピンクのまま戻りません。(1月3日に追記)
ここで、うまく色が変わらない場合は、配線や設定を見なおします。 無事成功したら、いよいよスケジュールを書いてみましょう!
【5】 MTS-PC用のスケジュールの作成と運行
サンプル
129aを使って、129aを通過したら停止、20秒後に、出発という動作を繰り返します。スケジュールの開始時は、機関車は129aを通過した状態にしてください。
A *初期化
!, START *ラベル「START」
L, 1, B, +7 *機関車1を停止状態から、速度7加速。
K, 129a, B *トラックコンタクト129aを列車が通過するまで待つ。
L, 1, B, -14 *機関車1を速度14減速(7から14減らすと停止します。-7でもいいです)。
Z, 200 *20秒待ちます。
G, START *「START」へジャンプする(無限ループ)。
E *終了
☆説明しようと思うと大変ですね!
休日はゆっくり過ごしたいものです。コンピュータに任せて、ぼけーっと眺めているとこんな感じになります。
この動画をみると、うまく制御できていますが、屋外常設という条件は苦労も多いです。通電不良の解消、線路磨きなど、メンテナンスやトラブル解決しながら楽しんでいます。
うちの一番よく使っているパソコンにWindows7を入れてみました。前は、Vistaでしたが、体感速度としては、サクサクと動いていい感じです。これまで32bit版でしたが、今回は64bit版にしてみました。大きなトラブルもなく安心しました。さっそく、列車の運転です!
実は、以前も書きましたが、MTSのソフトウェアは、英語版のOSでうまく動作するので、英語版Windows XPをインストールしたパソコンへリモート接続して、動かしています。ただし、うちで試したところ、Windowsのリモートデスクトップ接続だと、うまく、RS-232Cを経由してコマンドを遅れなかったので、Real VNCを使っています。
運転中の画面です。画面最下部のツールバーでWindows7とわかっていただけるでしょうか。中央のウインドウでは、英語版のXP Home上で、MTSのソフトウェアが動いています。
今日の夕方の走行風景です。2つの編成を、駅前で30秒間停止するように、プログラムしてあります。単純なものですが、これでも結構、雰囲気がでます。
季節も秋になり、庭の中央にある花壇の花を植え替えました。花は咲いているものの、だいぶよれよれになってきていたので、ころあいをみていましたが、昨日、DIYショップにいったら、パンジーがお買い得になっていたので、買ってきました。
列車を走らせながら、植え替えます。元からあった花のうち、まだ花が咲いているものは、庭の隅のほうに植え替えました。その後、パンジーを置き、土をいれて終わりです。
庭園鉄道の楽しさっていろいろあると思います。花を植えたり、保線したり、写真を撮ったり。実は、今日はトラブル発生で、2つあるReverseing Loop Module(55080)が、カチカチと切り替わりを続け、列車のスピードが出なくなりました。ショートを疑い、配線や接続を点検しましたが、特に問題はみあたらず、なんとなく解決してしまいました。は~。まあ、トラブル解決もそれなりに達成感があります。
Massoth製のデコーダーと、LGB製のサウンドユニット(65000)を搭載し、スモークジェネレーターを24Vのものに交換したDampflok "Nicki& Frank S." (LGB 20261)の走行風景です。
機関車もいろいろですが、この機関車は側面の青と、金色の配管が走行中も引き立ちます。黒をベースにした機関車も重厚さがあっていいですし、こういったカラフルな列車もいいものです。よくを言えば、客車がもう少し長くて、赤か青をベースにしたものがあるということありません。こうして、物欲はどんどん広がっていきます。
この列車は機関車とテンダー車の2モーターで、もともと、アナログ仕様でした。もともとあった配線を利用して、デコーダー1個で機関車とテンダー車の両方のモーターを制御するようにしました。当初、MTS仕様のリバース線を通過する際、トラブルが発生したようにみえて、記事を書きましたが、本日(2008年11月1日)に問題なく通過できることが確認できました。(元記事も訂正しました。)
ただ、この機関車、ギアボックスをみると、1998年の刻印がありアナログ仕様です。実は、こんなこともあろうかとMassoth社のデコーダー
eMOTION L Locomotive Decoder
を買って準備してありました。このデコーダーは、LGB社のデコーダーと互換性があります。
さっそくデコーダーを組み込むために分解してみました。
デコーダーを装着するピンも、プラグもない、古いタイプでした。マニュアルどおり、、緑、茶、白、黄のケーブルをはずして、デコーダのケーブルとつなげばOKです。
ただし、この機関車には、モーターが組み込まれたテンダー車があり、機関車側から給電されていました(写真右下、赤の部分の中央に青い線があります。それが、テンダー車との接続ケーブルです。)。
給電の仕方も、プラス側だけ、機関車からテンダー車に送り、マイナス側は、機関車、テンダー者それぞれが、線路から拾うようになっていました。
デコーダーを搭載する場合、こういった場合は、
1 デコーダーを2個用意し、機関車、テンダー車の両方に組み込む(デコーダーは同一IDに設定する)。
2 1個のデコーダーで、機関車、テンダー車の両方に接続する。
の2つの方法が考えられます。Massoth社のマニュアルには、1つのモーターを制御と書いてあり、許容された範囲をオーバーする可能性もありますが、今回は2を選びました(壊れたら自己責任です)。
再度確認したところ、上記2の方法できちんとリバース線を通過できましたので、下記の注意は削除します(2008年11月1日)。
既存の線をボードから切り離して、配線しなおしてテンダー車に接続します。これで、MTSで走行可能になりました。
次に、テンダー車にサウンドユニットを組み込みます。というのもテンダー車には
1 スペースがあること
2 モーターへ機関車のデコーダーから給電していること
3 テンダー車のレールからの給電端子は空いていること
の条件を満たしていることから、サウンドユニットをテンダー車のギアボックスにつなげばサウンドユニットをすぐに使えるからです。
今日は宅配が届いた瞬間から子どもの注目の列車でした。走行音や汽笛の音とともに、室内を走らせました。ライト関係の配線は、また、時期をみてしてみます。
MTSを導入してから、いつかは、コンピュータで列車の制御をしてみたいと思っていました。LGBのMTSには、MTS Computer Interface(55060)があり、コンピュータで列車を制御できます。実は、10月にこのインターフェイスを入手していたのですが、次のとおりうまく動かない現象に悩まされていました。
1 ファンクションが動作しない(コントローラの3を押すと鐘がなるなどの動作をするがが、ソフト上では1から9まで全て動作しない)
2 COMポートが見つからないエラーがたびたび起こる
3 スケジュール(プログラムで制御すること)が動作しない
解決方法は、英語版のWindowsで制御用のソフトを動かす、もしくは、日本語WindowsXPのコントロールパネル「地域と言語のオプション」→「詳細設定」→「Unicodeプログラムでないプログラムの言語」を「英語(米国)」に設定した上で制御用のソフトを動かすことでした。
ここまでくるには、長い道のりがあります。
解決方法を先に書いてしまうとなんてことはないのですが、家中のコンピュータ7台で試しても動作せず、COMポートを疑い、PCIバスの増設用カードを数枚、購入してもダメで、一時はもうダメかと思いました。
10月に購入した55060はパラレルファンクションに対応した製品でなく、それが原因かと思い、パラレルファンクションに対応した製品を1月に再度購入しました。
また、ソフトウェアのバージョンもハードに添付されているのはバージョン4.0で最新の6.00.0004と比べるとずいぶん古い物でした。
さらに、ソフトウェア上でとりあえず、加速、減速は可能ながら、ファンクションやスケジュールが動作しないというということで、COMポートのあらゆる設定を試して見たりしました。
最後にたどり着いた結論は、「英語版のOSなら動くかもしれない」ということでした。なぜかというと、海外のWebを見ても同種のトラブルの報告が全くないこと、またパラレルファンクションに対応した55060でも状況が同じ事がきっかけでした。さらに、昔、AppleのMacintoshを使っていた頃、英語版の一部ソフトは漢字Talk(日本語OS)ではうまく動作しないことがあったことを思い出したからです。
まさか、今の多言語OSでそんなことはないだろうと思いつつ、Windows XP Home Edition(英語版)を購入しインストールしたパソコンで、MTS用のソフトを動かしたところ、あっさりと何の問題もなく動作してしまいました。
で、突き詰めていったところ、「地域と言語のオプション」の設定を見つけました。まだ、ファンクション(コントローラのボタン1や9)しか試していませんが、英語版Windowsを購入しなくても大丈夫なようです。日本語環境が悪さしていたようです。
後気がかりなのは、英語版のWindows上でも、MTSのソフトウェアと並行して複数のソフトを動作させると、エラーが出ることです。単体で動作させていると、全く問題ありません。とりあえず動作しているので、これは今後の課題です。
動画を掲載しておきます。出発時のアナウンス、ライトの点灯、消灯、出発、停車、汽笛、ベル、すべて、コンピュータで簡単なスケジュール(プログラム)を書いて、動作させています。現在、ポイントのコントロールもできます。次は、列車の位置検出に挑戦する予定です。
以前から、線路下の土と石が流れてしまい、不思議に思っていましたが、原因がわかりました。雨樋が詰まっていて、雨が降るたびに、線路の上に雨水が流れ落ちていました。水の力で土と石が流されて広がってしまい、線路が地面から浮いていました。下の写真をみると、白っぽい石が線路の右側へ広がっているのがわかります。
窓から死角になっている部分でしたが、昨日たまたま見つけました。朝から、脚立を持ち出して調べてみたところ、雨樋の継ぎ手と落とし口のところに、泥が詰まってました。中を探ると、大型の洗濯ばさみがつっかえており、これが原因だったようです。
第三期工事の際、線路は従来のブラスか、新しいニッケルのものか悩んだのですが、結局、従来のブラスのものを選びました。(ニッケルは高いのと、手に入りにくそうでしたので・・・)。
我が鉄道は、屋外にあるため、厳しい環境にさらされていて、線路が増えてくるにつれて、これまで、手作業でしてきた走行前のレールクリーニングがたいへんになってきました。そこで、今回、Track Cleaning Attachment(50050)を使うことにしました。結構効果があるように思います。ただし、Track Cleaning Locomotive (20670)に比べると、たぶん、効果は少ないのかと思います。
このアタッチメントは2軸客車等にねじ止めして取り付けます。また、クリーニングパッドは50050に付属の接着材で、接着します。
客車に取り付けみたところです。(実は、すでに、クリーニングを行った後に撮影したので、すでにクリーニングパッドは汚れています。)
マニュアルによると、動力車がCleaning Attachment(50050)をつけた客車等を押す形で、使うことを勧めています。写真は、クラウスBタンクが押しているところですが、結構、負荷がかかるようです。また、線路の傾き等が原因で脱線することもあります。(脱線については、線路の傾きなど原因を把握し、修正する必要があります。といっても、我が鉄道では、トラブルが起こったらそのつど修正しているだけですが・・・)